スピード指数とは?

スピード指数は基準タイムと走破タイムのタイム差から算出したものです。基準タイムとは競馬場毎に、距離、トラック、馬場状態別に設定してあり、出走各馬の過去の走破タイムから算出します。スピード指数の基本はタイム差で、基準タイムより速く走ったのか、遅く走ったのかで馬の能力を比較するのです。また、基準タイムを定めることによって、異なった条件でも走破タイムを平等な条件で走ったと仮定して比較できるのがスピード指数の利点でもあります。スピード指数は基準タイムとのタイム差に、距離指数や馬場指数、斤量補正など、様々な補正値をプラスして算出することが一般的です。

例えばA馬は船橋競馬場の1600m良馬場を1分40秒5で走りました。一方B馬は大井競馬場の1200m不良馬場を1分11秒3で走ったとします。ある日A馬とB馬が同じレースに出走してきました。ここでA馬とB馬のタイムに注目して比較しても、どちらが強いのかはっきり分かりません。と言うのも、競馬場は異なり、距離も違えば馬場状態まで違います。しかし、スピード指数があれば競走条件が違っても数値の大小で判断がつくようになります。「異なる条件で走った馬を平等に評価できる」しかも「定量的で明確に評価できる」という特徴があります。なんてすばらしい予想理論なのでしょう!ただ、スピード指数にも難題がありました・・

パソコンなどコンピューターが身近になる以前は、基準タイムや馬場指数など、過去の走破タイムから膨大な量の計算を電卓で行ったり、自分で計算したりとスピード指数へのハードルが非常に高く、予想するにもひと苦労でした。これが最初の難題のです。しかし、パソコンが普及して性能も格段にアップした現在では、スピード指数の予想が広く一般的になりました。計算が容易になたことで自分で指数を開発して予想するスタイルまで浸透してきたのです。吉馬スピード指数もコンピューターの恩恵を受け、中央競馬や地方競馬の膨大なタイム集計の壁を乗り越えて現在に至ります。以前では想像もできなかった日本全競馬場のスピード指数が個人レベルで毎日計算できてしまうのです。でも自分で計算なんかできないよ!という人はスピード指数ソフトやデータベースソフトも簡単に手に入ります。コンピューターと極めて親和性が高いスピード指数は膨大な計算の壁を乗り越えました。もはや現代競馬おける予想理論の主役と言っても過言ではないでしょう。とは言え、スピード指数を使いこなすにはそれなりの技術(スキル)が必要です・・

スピード指数がとても便利で競馬予想に有効なことは疑う余地はありません。ただ、スピード指数が並んだ馬柱を見てもどの馬が有力なのか、ペースはどうなるのか、逃げる馬はどの馬かを見抜くにはかなりの技術と忍耐が必要になります。スピード指数の拡張指数で先行指数や上り指数もありますが、これらの指数を表示すると馬柱は数字の山になり、一レース分の予想でもひと苦労です。中央競馬では最大18頭出走するので、馬柱は大変な数字の量になってしまいます。スピード指数の予想を仕事にしている人は別ですが、一般の競馬ファンが数字の羅列されたスピード指数を使いこなすには、ある程度のスキルと忍耐が必要になるのです。これが二番目の難題です。しかし、時系列に並んだスピード指数(先行、上り指数も含めて)をあらかじめ特定した期間や時点で抽出し、そのデータを目安として定量的に表せたら便利です。その目安で各馬を比較できればスピード指数から有力馬を見抜く手間もグンっと楽になります。幸いなことにコンピューターは計算や検索は得意中の得意です。驚くほどの速さでスピード指数の履歴から目的の指数を抽出して目安による評価表を作成してくれます。これがSPIの考え方につながりました。

SPI(SPeed ability Index)の考え方

SPIとはSPeed ability Indexの略で、スピード指数の履歴から特定条件のもとで指数を抽出して再計算し目安(指標)としたスピード能力の指標です。SPIはスピード指数の基本であるスピード能力の他に、抽出条件によっては調子や脚質傾向さらには今回の期待能力や過去の最大能力など、実に様々な抽出条件を指標として扱えます。スピード指数の履歴を眺めるだけでは気付かなかった貴重な情報を見つけ出すことができるのです。この利点を公開したコンテンツが吉馬無料版の推奨紙面です。推奨紙面はアクセス数が非常に多く支持を得たコンテンツです。時系列に並んだスピード指数より、各馬の特徴を見つけやすい利点が支持を得たのでしょう。スピード指数を使いこなすにはSPIが極めて有効だと言えます。

今回、プレミアム紙面ではさらにSPIの幅を広げ、地力SPI、補完SPI、脚質SPIなど相関性の高いSPI群を分かりやすく配置して評価の対象としました。SPIでスピード指数を様々な角度から分析できるのです。さあ、プレミアム紙面を利用してスピード指数のメリットを最大限に享受しましょう!

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